町会長挨拶

町会長挨拶(令和4年)

本年度より町会長を務めさせていただく事になりました 鏑木雅裕です。
町会役員の皆様のご協力はもとより、地域の皆様ひとりひとりのお力添えをいただきながら、日頃の防犯活動や防災活動、高齢化社会への対応、さらには近年活動が出来なかった交流イベントも、安全安心に留意しながら復活させていきたいと考えております。
まだまだ未熟な点が多々あると思いますが今までと変わらぬご支援をいただきまして、役員一同より良い地域づくりのために精進してまいります。

高梨前会長におかれましたは、長年にわたり町会活動をとおして地域の活性化にご尽力いただき感謝の念に堪えません。近年のコロナ禍において町会活動が思うように進められず、特に祭礼が開催できない年が続いたことは、心残りであったことと存じます。
しかし、昨年より半年の歳月をかけ町会神輿の修復を進められ、およそ 60 年ぶりにリニューアルされた神輿をご披露いただきました。この御神輿は、『和富会』の皆さんのご尽力で制作されたそうです。私の子供の頃は青年会の『和富会』と女性の会の『若富士会』があり私の両親も参加していました。親睦旅行なども活発に行われていて、私も連れて行ってもらった思い出があります。当時町会の役員は皆近所のおじさん、おばさんでした。お風呂屋さん(今の 2 丁目広場のところは『松の湯』というお風呂屋さんでした)で声をかけてもらったり、お祭りでお神輿を担がせてもらったりと思い出がよみがえります。
今回退任された高梨前会長、馬場前副会長、酒井前女性部長にはまだまだご指導いただくことが多く顧問として残っていただきました。

先代の方々が築いた伝統を踏襲することは町会の重要な役割であると認識しています。
しかしそれだけで良いのでしょうか、
町会は時代の変化に対応できているのでしょうか?
時代に則した町会の役割って何なのでしょうか?
   町会は皆さんに必要とされているのでしょうか?
幸か不幸か、コロナ禍は休止していた町会の行事や役割を見直すきっかけ になりました。そこで解ったことは、従来から行っていた防犯、防災、見守り活動がやはり町会の重要な役割を担っていたことです。
それにも増して地元の「お祭り」が実施できなかったことは大変残念でした。祭礼は街の賑わいや人々の連帯を増すために重要なイベントです。本年も「お祭り」は中止となりますが、町会神輿をリニューアルして次回の「お祭り」に備えています。

この地域は近年より続く再開発により、世帯数増加の大きい地域です。昔の様に町会役員は皆近所のおじさん、おばさんという訳ではありません、逆に誰が役員なのか知らない、町会は何をしているのか分からない、という声を聞きます。
ホームページに町会活動をアップしてまいります。さらに皆様の声を広くお聞かせいただきたいと思います。さいわい世帯数が増えたという事は、様々な意見をお持ちの方、様々な社会的スキルをお持ちの方がいらっしゃるという事だと思います。“ゆるやかに町会とつながる” という言葉があります。ご興味のある内容について、皆様のご意見をお寄せください。またお持ちのスキルを町会活動にお貸しいただければ幸いです。
同様の事を企業の方々にもお願い致します。町会はそこの住民の為のものと思われるかも知れませんが、千代田区の昼間人口比率は大変高い値になっています。この富士見地区もたくさんの企業の方が生活しています。その企業スキルを町会にお貸しいただくと同時に、企業をアピールする場に、使っていただけないでしょうか。

富士見二丁目がより一層住みやすく働きやすい「街」になるために町会がその一端をになっていく所存です。
最後になりますが役員の皆様のご協力に感謝して、挨拶とさせていただきます。2022.8.25